ドル円はどこまで円安にいくのか!?そして、その対処法について

結論として、1ドル200円の時代が来るかもしれない!と言われています。

これらの根拠について、述べていきたいと思います。

今後円安トレンドになる主な理由は、大きく分けて以下二つと考えています。

①日本の国際競争力の衰退

②日本経済の弱体化

です。

これについて詳しく述べる前に、そもそもドル円って何という方もいるでしょう。

ドル円とは、ドルはいくらの円で交換できますか?ということです。

例えば、1ドル100円を基準として、それが1ドル200円になると、200円出さないと、1ドル交換できません。つまり、円の価値が下がるというこです。これが、円安ですね。

逆に、1ドル50円になれば、たった50円だすだけで、1ドルと交換できるので、円の価値が上がったと言えるわけです。これが、円高ですね。

まだまだイメージがつかないという方に向けてですが、、円高円安ってどういうイメージ?

イメージとして、あなたがいろんな通貨が販売されている通貨市場にいるとします。

そこで、今後は円の方が需要が多くなるなと考えれば、いっぱい円を買う人が多くなります。これが、円高ですね。

逆に、円はいーらない、となればドルをいっぱい買う人が増え、円安になります。

では、円高、円安どっちがいいの?と言われることが多いのですが、それは立場によって変わってきます。

例えば、車などの輸出産業は、外国に売る時は、ドルで売ることになります。しかし、日本で働いている人は日本円で給料をもらうので、ドルを円に換算します。すると、円安のときの方が、多くの円をもらうということになります。

例えば1ドル100円のとき、1万ドルで販売されている車は100万円ですよね。

それが1ドル200円になれば、1万ドルで販売されている車は200万円になります。

つまり、輸出企業は利益が多くなります。

円安の時、逆にエネルギーや食品などの輸入品は、たくさんの円を売って、少しのドルしか交換できないので、多くの円を必要とします。

つまり、輸入企業には重荷になります。

ですから、ドル円はどっちがいいのと言う問題については、人によって変わるということがわかります。

しかし、一般的に普通に生活はしている我々にとっては大変な重荷になります。

日本では、ほとんどの食材を輸入に頼っているため、家計への圧迫につながります。

また、ガソリン価格に反映され、車を使う人にとっては大変な負担になるでしょう。

ですからいま、たかだか去年に比べて、10円20円、円安になっているだけでしょう。と呑気なことは言っていられません。

今後、ますます、円安が進み、みなさんの生活への圧迫は非常に大変になるかもしれません。

では、実際はどうやってドル円は決まっているのでしょう?

ドル円の比率は、変動相場で決まります。

変動相場とは、誰かが恣意的に一方的にきめないということです。

外国為替市場における、ドルと円の需要と供給によって自由に決まる制度です。

これは、モノやサービスが需要と供給によって価格がきまるのと同じイメージです。

いままで.ドル円は110円から115円あたりを推移していましたが、今年から1ドル130円を超えるという状況になっています。いまもなお、円安は続いています。

これまで、「有事の円買い」と言われてきました。

世界で戦争や経済的に不安定になると、とりあえず円を買っておくと言う流れになっていました。ところが、その動きが変わってきた転換点が2020年に見られました。

それは、新型コロナウイルスによる世界的大混乱の時です。これまでなら、有事のときは円高になるという流れだったのに対し、この時は円安方向に行ってしまいました。

これには、明確な理由があります。

それが、先ほど述べた理由で、日本の国際競争力の衰退、日本経済の弱体化です。

これについて述べると、1980年頃は日本経済は、国際的に豊かな国で、特に製造業を中心に強い時代で、特に半導体会社が世界のトップにいたこともありました。しかし、現在では米国、台湾、韓国に奪われてしまっています。

また平成元年に、世界時価総額ランキングトップ10社の中に7社日本が入っていましたが、平成30年時点で0社になってしまっています。

この現状を踏まえると、日本の企業が、世界の強い企業に戦えるような状況ではなくなっているということです。

しかも、日本は今後少子高齢化の問題を潜在的あると考えると、ますます国際的に弱くなります。

いや、円安になれば自動車なとの輸出産業は儲かるからいいんだ!とおっしゃる方もいますが、これは昔の製造業が強い日本において、当てはまることなのです。

現在、安い賃金を求めて、海外に拠点を置いている工場も多い状況では、もはや円安の恩恵を受けることもありません。

もちろん、日本に工場を移すことも考えられますが、そもそも日本の労働力人口も減っていて、それが可能でしょうか。

しかも、今アメリカでは、経済が加熱しているため、金利の利上げをしています。一方日本は、日銀が異次元の量的緩和を続けています。また、日本経済が弱いため、金利を上げることができないのです。

一般的に、金利が上がる国の通貨は価値が上がるので、◯高になります。(◯のなかは、その国の通貨を表します。)ですから、ますますドル高円安トレンドは崩れることはありません。

では、この状況を受けいれるとすると、今後われわれ日本人はどうしたらいいのでしょうか。

それは、米国株に投資することです。

ただ、なんでも良いわけではなく、一部の優良企業に投資をすることが大切です。

もちろん、数ある企業の中から、よい企業を探すのは、とても大変なことだと思います。

しかし、そんなに難しいことではありません。それは、世の中の私たちの生活を支えている技術を見てみましょう。

例えば、皆さんが使っている携帯電話。これを出しているのは、Appleです。実際、この企業は時価総額ランキングもトップですし、この銘柄を買うことはとても良い選択だといえます。

こうやって、身の回りに溢れてるモノは、どこが作っているのだろうと考えるだけでも、米国株を買うヒントになるのではないでしょうか。

最後に結論として、今後円安トレンドは、ますます進んでいくだろうと思います。そしてその対処方向として、米国株を買って備えましょう。

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